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2〇21年 9月3回興行 試合結果 ~初代FEWWタッグ王者決定戦 他~

はい、メイン戦に初代FEWWタッグ王者決定戦を持ってきた9月3回興行、早速試合結果を見ていきましょう。

 

架空ファイプロ団体FEWW 9月3回興行 SPIKE DOME大会

 

・第一試合(第4期Class2リーグ公式戦)

〇 岩波 紫苑 vs 田中 英梨 ✖

  16分45秒 飛び膝蹴り(試合評価:97%)


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前期最後までリーグ優勝を争いながら3位に終わり、野田との入れ替え戦にも敗れてClass1昇格を逃した田中。そしてその初戦の相手は、わずか1勝しかできず最下位に終わり力の差を思い知らされた岩波。互いに期するものがある者同士の第4期リーグ開幕戦となった。

試合は序盤から静かな展開が続くが、そんな静けさを打ち破るかのように6分、田中が岩波の得意技「延髄踵落とし」をいきなり披露、さらにボトムドロップを叩き込んでいく、速すぎるフィニッシャー投入に田中の余裕がうかがえた。これをかろうじてカウント2.9で返した岩波、その表情は戸惑いと、怒りが入り混じり複雑なものに、そしてこれがこの試合を激戦へと変えていくことに。

得意の蹴り技の他、フェイスバスター&アンクルホールドのコンボを執拗に放つなど、いつになく積極的な攻めを見せる岩波に対し、田中は要所で大技を交え反撃を見せるものの岩波を仕留めるところまではいかず、試合は思わぬ長期戦になっていく。

迎えた16分、ジャンピングニ―を決め勝利のアピールを見せる田中に対し、隙を見てすぐさま飛び膝を叩き込んだ岩波、これが決め手となり岩波が開幕戦を制した。

スタミナが課題といわれた岩波が15分超の試合を制し今期の活躍に期待がかかるのに対し、油断があったか思わぬ形で初戦を落とした田中、明暗がはっきりと分かれる結果となった。

 

・第二試合(第4期Class2リーグ公式戦)

〇 川崎 玲奈 vs 秋山 ミミ ✖

  16分43秒 ツイスト式コンプリートショット(試合評価:98%)


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屈辱のClass2降格からの即復帰を目指した前期、まさかの4位に終わり入れ替え戦にすら進めなかった秋山。前FEWW王者として至上命題ともいえるClass1昇格を目指す今期リーグ戦の初戦の相手は川崎。

試合開始からキレのある動きを披露する川崎は、得意の関節技や美しい姿勢のドロップキックなどで気負う秋山を翻弄し序盤からペースを掴んで行く。一方の秋山は7分、エルボーの連打からスタナー、さらにはクロスアームスープレックスとようやく川崎を捕まえることに成功、ここからは秋山が試合をまとめにかかると思われた。

今日の川崎は積極的に自ら仕掛けていく動きが目立った、得意の変形4の字をはじめとする関節技といい、ツイスト式コンプリートショットの連発といい、秋山相手に真っ向勝負、ついにはそのコンプリートショットで秋山から3カウントを奪って見せた。

これまで裏方に回ることの多かった川崎が見違えるようなファイトを見せて上々の開幕白星、Class2優勝争いのカギを握る存在になりそう。敗れた秋山、前期リーグの連敗スタートが頭をよぎる痛い黒星、ここからどう巻き返していくかが注目。

 

・第三試合(第4期Class2リーグ公式戦)

〇 安東 翔子 vs 三村 香恋 ✖

  24分49秒 フェイスクラッシャー(試合評価:100%)


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安東と三村、プライベートでも親友同士であり、絶大な信頼を寄せるタッグパートナーでもある2名が激突、それこそ互いを知り尽くした攻防が繰り広げられた。

序盤は容易に組み合うことはせず、牽制からお互いに様子を見合う流れ、その中で早々にレフェリー・トシロー氏がアクシデントによるり流血し波乱を予感させた。

この日の三村はいつもの素早い動きで相手を翻弄させる戦いぶりから一転、サブミッション、特に安東の腕に攻撃を集中させる作戦、一方の安東はいつも通り「蹴り・肘」の打撃中心の攻めを見せる。

そんな中10分、先にライガーボムで仕掛けた三村、これはカウント2に終わるものの、続けて放ったランニングクロスチョップで2.9、一気に仕留めにかかる。しかし安東もここで反撃、タイガーネックチャンスリーから得意のフェイスクラッシャーへと繋ぎ、三村に傾く流れを強引に引き戻す。

そしてここから試合はある意味膠着していく。互いに大技の応酬が続き、試合時間20分を優に超える大熱戦。三村のフットスタンプ、安東のGo2Sleep、警戒感からか両フィニッシャーを封印したまま試合は進み、最後はランニングクロスチョップを狙った三村に安東のソバットがカウンターで炸裂、そこからスーパーキック、フェイスクラッシャーと繋いだ攻撃で3カウント。安東がこの長い試合にピリオドを打った。

 

・第四試合

〇 CHINATSU&橋本美郷 vs 神谷綾加&長瀬朱音 ✖

  22分57秒 前方回転エビ固め(試合評価:98%)


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メイン前に組まれたタッグマッチ、ユニット「フェニックスガーデン」を飛び出したCHINATSUに対して、リーダー神谷が要求して実現した「禊」の試合。遺恨試合というよりも、その言動に理解を示し続けてきた神谷がCHINATSU&橋本「AbYss」の本気度を体で測るという意味合いだろうか。

その神谷とCHINATSUの先発で始まった試合は、互いの力を図るように打撃、力比べ、さらには軽く場外戦まで一通り見せてスタート、そして序盤から中盤にかけてはツープラトンパワーボムや、CHINATSUによるダブルニードロップの連発など、明らかに若い長瀬に「AbYss」の二人の攻撃が集中する展開、この辺りは感情より勝負にこだわる姿勢が表れたか。

そして終盤に入り、標的とされていた長瀬が橋本のボディアタック、CHINATSUのローリングギロチンと立て続けに大技を食らってたまらず神谷にタッチ、その替わった神谷が橋本をハーフネルソンスープレックスラリアットで連続してカウント2.9、さらにはエメラルドフロウジョンまでつぎ込み勝負をかけるが、ここは橋本が何とか逃れCHINATSUにタッチ、そしてこちらも再び替わった長瀬にダブルニーチンクラッシャー、そして意表を突く前方回転エビ固め。これには神谷のカットも間に合わず3カウント、長瀬は悔しいゴングを聞くこととなった。

 

・メインイベント 初代FEWWタッグ王者決定戦

✖ 野田 奈保&大石 楓 vs 藤井 奏&浅野 章子 〇

  17分34秒 溜めネックハンギングボム(試合評価:91%)


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本日のメイン戦は、団体初のタッグタイトル「FEWWタッグ」の初代王者決定戦。予選リーグを勝ち上がった2チームの戦い。

予選Aブロックを決定戦の末制したのは野田&大石組、伏兵がサプライズ的に勝ち上がってきたチーム。一方Bブロックを無敗で制した「王者」藤井&浅野のコンビは戦前から優勝候補の呼び声も高く順当に勝ち上がってきた。そんな対照的な両チーム、いったいどんな戦いを見せてくれるのか。

序盤から息の合ったツープラトン攻撃見せるなど、優勝候補相手に互角以上の戦いを見せる野田&大石組、タッチワークも巧みで相手に的を絞らせずに常に先手を奪いに行く作戦。藤井&浅野にとっては打撃戦で優位に立っても、これからという所で相手に逃げられるといった歯がゆい展開が続く。

そんな中12分、藤井が大石を場外へと投げ飛ばし浅野がこれをすかさず迎撃、いっぽうリング内では藤井が野田と1対1と、ようやく敵の分断に成功した王者組、これで流れを引き寄せにかかる。

その後は浅野がやや相手コーナーで捕まる場面も見られたが、一貫して藤井&浅野組のペースで試合は進み、最後は藤井が必殺のネックハンギングボムを大石に見舞って3カウントを奪ってみせた。

終盤は貫禄さえ感じさせる試合運び、初代タッグ王者にふさわしい正に完勝ともいえる内容で藤井&浅野組の戴冠となった。