2〇21年 6月3回興行試合結果 ~後編~
さて前回の続き、『クイーンオブアリーナ』トーナメント準決勝からです。
・第六試合(QofA準決勝)
〇 藤井 奏 vs 白川 千夏 ✖
11分23秒 強逆水平チョップ (試合評価:100%)
お互い2戦目という事もあり、試合序盤から大技を繰り出す両者。場外で得意のネックハンギングボムを放った藤井が主導権を握ったに見えたが、すぐさま白川もバックドロップでお返しと譲らない展開に。
終盤に入っても攻撃を繰り返す両者、コーナーからの返し技から得意のローリングギロチンを決めた白川だったが、あと一歩の追撃ができない。
そんな中勝負を決めたのは藤井渾身の逆水平、お互い体力の限界が近づく中で放った2連発は白川の気力を刈り取る結果となった。
・第七試合(QofA準決勝)
〇 秋山 ミミ vs 野田 奈保 ✖
9分22秒 スタナー(試合評価:82%)
一回戦4試合のうちで最も激戦となったと思われる遠藤戦を経た相手に対し、フォールを執拗に繰り返し体力を削る容赦なさ をみせる王者秋山。一方の野田はグラウンドの戦いに勝機を見出そうと図るが思うようにいかない展開。
コーナーからのボディプレスなど逆転を狙い大技も見せた野田だったが、それを難なく受け切った秋山がスタナーから3カウントを奪って勝利した。
10分に満たない試合だったとはいえ、それでも両者見せ場はいくつも作り、ある意味1Dayトーナメントの魅力が十分に感じられる一戦だった。
・第八試合(QofA決勝戦)
〇 藤井 奏 vs 秋山 ミミ ✖
5分34秒 強逆水平チョップ(試合評価:67%)
準決勝までの勝ち上がり方から戦前の予想は秋山有利。その通りコーナーからのボディプレスで秋山ペースで進むかと思われた次の瞬間、藤井必殺のネックハンギングボムが炸裂しカウント2.9!! これで一気に流れは藤井へ。
試合開始から5分過ぎ、流れを変えるべくジャーマンを狙いバックを伺う秋山に対し、それを振りほどいて逆水平一閃、なんとこのまま3カウントがはいり藤井の勝利となった。
~あまりにあっけない王者の敗北にどよめくアリーナを尻目に喜びを爆発させる藤井の雄たけびが響き渡った~
...最後あっけにとられたのはオーナーの方ですよ。こんな大事な一戦でまさかの『塩試合巧者』ぶりが発揮されるとは。
まあ、これも1Dayトーナメントあるあるということで、大会全般をみれば非常に満足度の高いものになったのではないでしょうか。