2〇21年 8月3回興行 試合結果 後編
はい、では8月3回興行後半戦の試合結果をみていきましょう。
・第四試合
✖ 藤井 奏&浅野 章子 vs 村井 南実&橋本 美郷 〇
20分43秒 ブレイジングチョップ(試合評価:96%)
後半戦最初の試合にFEWW王者藤井が久しぶりのタッグマッチで登場。いつものパートナー浅野と組んで迎え撃つのは、『M$M』村井・橋本組。
その試合は、スムーズな連携でツープラトン攻撃を繰り出していく藤井・浅野組に対して、急造コンビ感が拭えない村井・橋本組はどこかぎこちなさが見え隠れする。しかしClass2リーグで結果を残して村井のパートナーに抜擢された橋本、野性味あふれるパワーでその好調さを存分に発揮、連携面の不利を感じさせない。
そんな中、11分過ぎサンドイッチラリアットを受けピンチに陥ったかに見えた藤井がその起き上がりざまにネックハンギングボムを橋本相手に炸裂させると、一気に試合はハードモードに、4選手がリング上で入り乱れる場面も多くなり試合の決着も間近かと思わせる。
試合後半から明らかに橋本に狙いを絞っていた藤井・浅野組、しかしその橋本が猛攻を受けながらもよく繋ぎ、最後は満を持していた村井が藤井に渾身のブレイジングチョップを叩き込み王者から3カウントを奪って見せた。
・第五試合
✖ 大石 楓 vs 白川 千夏 〇
13分47秒 ダブルニーチンクラッシャー(試合評価:84%)
メイン前に登場するのはClass1準優勝の白川、本来得たはずのFEWWヘビーへの挑戦権を団体上層部の意向で待ったをかけられているが、この試合を快勝して見せることでオーナーはじめ上層部にベルトに挑むにふさわしいという所を見せたい。
試合は序盤から、白川がラフ気味な打撃と絞め技を織り交ぜた攻撃で圧倒、大石に自分のリズムで試合を運ばせない。7分、掟破りの二―チンクラッシャーを披露する大石だが、それでも流れは以前白川のもの、すかさずエクスプロイダーで反撃すると、さらにここから大石の繰り出すみちのくドライバーやホイールバローブルドックといったフィニッシャーをことごとく受け切り最後はスパインボム、ダブルニーチンクラッシャーとつないで3カウント。まさに完勝という試合で王座戦に向け強烈なアピールとなった。
・第六試合(メイン) ~プラチナティアラ王座選手権試合~
✖ 神谷 綾加 vs 遠藤 真衣 〇
14分49秒 ノーザンライトボム(試合評価:91%)
今夜のメインはプラチナティアラ王座戦、3度目の防衛を目指すチャンピオン遠藤に挑戦するのは、先月のFEWWヘビーに続いてベルトのチャンスを得た神谷。Class1リーグ最終戦のリマッチとなるこの試合、前回は遠藤が勝利しているが神谷の逆襲はあるのか注目された。
試合序盤、一つ一つの技が重い神谷の攻撃に手数で対抗する遠藤がリズムに乗ってペースをつかんで行く。そんな相手に対しスタミナを削っていく作戦か、速めのカバーを繰り返す神谷、この動きが終盤にどう影響するか。
10分、遠藤がラリアットから低空ドロップキックへと繋ぎ勝負をかけてきたところ、これを待っていたかのようにエメラルドフロウジョンで応戦、さらにフランケンシュタイナーをパワーボムで切り返してみせるなど、徐々に押していく神谷、そして遠藤の得意技ノーザンライトボムをも披露、会場が一気に湧きかえる。
しかしここからチャンピオン遠藤が魅せる、ダブルジャーマンスープレックスで神谷の勢いを止めると、本家ノーザンライトボム!! ここでエメラルドフロウジョンの反撃は食らうものの、起き上がりざま2発目のノーザンライトボムを叩き込みこれで3カウント、みごと3度目のタイトル防衛を果たした。
以上、前後編あわせて6試合、なかなか好試合を見せてくれました。メイン戦は王者遠藤が安定の強さでベルト防衛。白川も大石に完勝、これなら絶対王者となりつつある藤井に挑戦する資格アリと思わせてくれました。
さて、次回はそのFEWW王座戦をメインに、次々回予定の1DAYトーナメント『クイーンオブアリーナ』の予選などを本興行で行ってみようかと検討中です。